過去に読み感想を書いたことのある『全国マン・チン分布考』ですが、そのインタビュー記事がございました。先月にかなりセンセーショナルな新聞広告が掲載されたそうです。発売されて結構時間が経ってるのに、まさか広告を打つとはなぁ、と思ったらどうも作者ご本人が仕掛けたようです。
そのインタビュー記事がこちら。
女性で見た目が良い人がこの本を話題にしたらそりゃあ話題になるわな。
しかも作家である松本さん本人にインタビューまでしてるし。広告デザイナーにまで話が聞けてるし。
ちなみに私の感想がこちらです。
書いてる内容としては「前半の考察は面白かったけど、後半のエピソードは丸ごと読まなくてもOK」って感じです。
別に私の感想は読まなくていいです。
しかし凄い広告ですね。これが新聞に掲載されたことが素晴らしい。
で、何が一番衝撃的だったかといいますと、この記者さん、本を読まずにインタビューしてるんですよ。おかしいでしょ?というか失礼すぎませんか?
最初のこの本を書こうと思ったきっかっけは本当に最初のページに書かれているですよ。それを「なるほどー!」って。この人全く読んでないんです。その後の作者の語ってることの殆どはこの本に書かれております。それを聞き出してる風なインタビューになってますが、いやいや、全部この本に書かれてますから!
私は吉田豪に影響され過ぎてるのでしょうか。
取材前の下調べや原稿作成は必ず自分自身で行い、「下調べをしないのはプロ失格」と言い切る。
その徹底的な事前調査により、取材相手が忘れているエピソードを指摘することがあり、本人よりも詳しいと言われる。
ここまで徹底しないまでも、すでに発売されている本に関するインタビューならば絶対に事前に読んでおくべきでしょう。
仮に知らないフリをして聞き出しているのでしたら、もう少し鋭い質問が何個かあってもいいと思うのです。一個もありませんでしたからね。寧ろ作者である松本さんが気を利かせて面白エピソードを語ってくれているんだもの。なんだこれ。
この本を読んで作者である松本さんにはあまり良いイメージが無かったのですが、とんだ勘違いでした。この人、とんでもなく良い人です。そして、こういうインタビューの形式もあるんだな、と知ることが出来ました。
ちなみにこの『全国マン・チン分布考』、前半は面白いですから興味のある方は是非読んで見て欲しいです。後半は読み飛ばして構いませんから。