私はeスポーツに対して懐疑的な目で見てしまった出来事がありました。
ゲームは好きだしスポーツ観戦も好きです。そしてゲーム大会も見ていて楽しいんです。しかし、何かきな臭いものを感じてしまったんです。
一番の理由は、競技に使用されるゲームの選定方法なんです。茨城国体ではウイニングイレブンが選ばれました。
私からしますと、何故サッカーゲームにしたのか、そして何故ウイニングイレブンなのか、これを選んだ理由が全く納得いかなかったんです。
様々なジャンルがある中、リアルでサッカー競技があるのにそこにぶつけてくるセンスが分かりません。そしてサッカーゲームなら現状FIFAしか考えられません。選手が実名で出てこない、売上も大幅に落ちている、評価も悪いウイニングイレブンを選ぶセンスも酷い。日本のメーカーだから?だったらそもそもサッカーゲームを選ばないで欲しかった。
ホームページを見ると、ウイニングイレブンのメーカーであるコナミが前面に押し出されております。
調べたのですが、国体自体、スポンサーを募集しておりました。
これが民間運営の大会ならいいんですけどね。どうも公的な機関の大会だと胡散臭く感じてしまい、この件のせいでeスポーツという存在自体に懐疑的な気持ちを抱いてしまったんです。
いくら健全な活動だとしても、コナミに対するイメージが悪すぎてね、どうしても穿った目で見ちゃうんだよなぁ。
しかし。
この記事を見て、可能性を再確認いたしました。そうだ、eスポーツは限りなくすべての人達に対して平等なんだって。
eスポーツは、国や民族や地域、身体能力や体の大きさや、男女どころか年齢さえ、さらには障害さえ越えて、みんなが同じ土俵で戦える唯一の競技なんです。そこには差別どころか区別さえない、本当の意味でのフラットな世界が広がっているんです。
私はそこに、eスポーツが発展する未来を感じたんです。こんな国体で使用するゲーム選定ごときで、この素晴らしい存在を穢してはいけないって。
いずれ競技に使用されるゲームの選定によって売上が左右されるぐらい影響力を持つでしょう。その前に、公正で公平で公共的な選定を確実に行われるようにして欲しいと願っております。もちろんその理由も提示して欲しいです。
誰もが、対等に競い合うeスポーツ。
eスポーツが盛んなアメリカでは、障害のあるプレーヤーが大きな大会に出場し活躍するなど、注目を集めています。
日本でも今後、障害のあるプレーヤーの活躍の場が広がるかもしれません。
本当に、そんな世界になることを、私は願って已みません。