以前、鉄拳の大会で優勝したパキスタン人に関する記事等を紹介いたしました。
そのパキスタン人であるアルスランさんを現地で取材した記事が配信されておりました。
書いた方は朝日新聞イスラマバード支局長なのですが、新聞記者が書いたものとは思えないほどの面白さで、あまり興味のない方にも読んで欲しいと思い、紹介いたします。
私が地味に驚いたのが、優勝したアルスランさんがラホールという地方都市出身だったことでした、と思ったのですが、よく記事を読んだら1千万人都市でした。どんだけ人多いんだよパキスタン!もしかすると私、パキスタンを物凄く勘違いしていたのかもしれません。
人口100万人以上の都市が7都市ある。人口順では、カラチ(933万9000人、1998年)、ラホール(514万3000人)、ファイサラバード(200万9000人)、ラワルピンディ(141万人)、ムルターン(119万7000人)など。首都イスラマバード(52万9000人)は人口順では10番目に位置する。
あれ?ラホール500万人じゃん。どちらが正しいのか。Wikiのラホール市の画像とこの記事のラホールの画像が違い過ぎて笑えます。とりあえずこの支局長を信じます。
ゲームセンターの画像があるのですが、見た瞬間違和感がありまくりました。なんだこの筐体。コントローラーから画面までがやけに距離があるし、ボタン配置もなんだかおかしい。アルスランさんがプレイしてる画像の奥で対戦相手が映ってるのですが、その人は据え置き機のコントローラーを握ってるんです。なんだこれ。
3ゲーム先取のゲーム代は10ルピー(約8円)。負けた方が払うルールで、強くなるほど出費が減った。
負けた方が払う?お金を払わないとゲームプレイできないのに?
結論として、これ中に家庭用据え置きゲーム機が入ってますね。よく考えたらパキスタンに鉄拳の筐体がある訳ないんですよね、高いもの、筐体。日本のゲーセンでさえ採算が合わなくて軒並み潰れていってるのに、パキスタンで採算が取れる訳ないもの。
なんて憶測が画像だけで出来るのも面白かったりして。
記者「アルスラン君、君を負かすほどの上位陣を紹介してくれないかい?」
隣の男性「オレだよ」
何このシチュエーション、展開が漫画すぎるだろ。
この隣の若者が「ラホールの強心臓」、見た目髭の太ったおっさんが「コンボの魔術師」、学校の成績トップで塾の帰りにゲーセンに立ち寄り英語を悠長に使いこなす少年が「青シャツの神童」。
え、何その二つ名。すげぇかっけーんだけど。つか漫画かよ。
さらにゲーセンにこんなおっさんがいるのは出来すぎだろ!
今時漫画でも出てこねぇよ!
格ゲーが衰退して久しい日本。対照的に熱いパキスタン。
今パキスタンが熱い理由として、
・若者の人口増
・電力事情の改善
・ネット環境の不備
が挙げられていました。
ゲーセンがコミュニケーションの場としてツールとして生きてるんですね。昔の日本もそうだったんですよ。丁度格闘ゲームが盛んだったころ、ゲーセンはまさしくコミュニケーションの場だったんだよなぁ。
就職活動で東京行くと帰りに新宿のゲーセンによってバーチャ2でボコボコにされてたもんな。大宮あたりでも全く勝てなかったけどな。あ、宇都宮でも勝てなかったわ。
宇都宮のゲーセンはほぼ全て行ったと思います。今残ってるのはヒカリ会館のタイトーだけかな?セガやタツミやステーション、一番思い出深いのはオリオン通りの先にあったキャロットだけどね。
最後に日本の鉄拳プレイヤーがクラウドファンデングでお金を集めてアルスランさんを日本に招待するというイベントを紹介して記事は終わっております。何この記事、面白くて興味深くて笑えて最後に泣かせに来るとか!こんな素晴らしい記事を読んだのは生まれて初めてだよ!
何かゲームの可能性とか将来性とか今まで考えたことのない未来が見えた気がした、そんな素晴らしい記事でした。