あまりテレビを見ないため、このCMを初めて見たのは先週でした。
晩飯時に見たんです。
最初は「中川翔子も32歳になったのかぁ」ぐらいの気持ちだったのですが、「女性なんだからあまり年齢を言いたくなかっただろうなぁ」から、このCMに対する彼女の気持ちを感じてしまい、白血病で亡くなった父親の年齢になったからこそこのタイミングでCMが企画され制作されたんだなと分かりました。
分かった時点でCMは終わっていたのですが、気が付いたらお茶碗を持ちながら泣いてました。自分でもびっくりしました。中川翔子の気持ちがすっと入ってきた事にも驚きましたし、自分の涙腺の弱さにも驚きました。
白血病。名前は知ってますが、実際にはよく知らないことに気が付きました。
このCMがきっかけで調べました。
白血病(はっけつびょう、Leukemia)は、「血液のがん」ともいわれ、遺伝子変異を起こした造血細胞(白血病細胞)が骨髄で自律的に増殖して正常な造血を阻害し、多くは骨髄のみにとどまらず血液中にも白血病細胞があふれ出てくる血液疾患である。白血病細胞が造血の場である骨髄を占拠するために造血が阻害されて正常な血液細胞が減るため感染症や貧血、出血症状などの症状が出やすくなり、あるいは骨髄から血液中にあふれ出た白血病細胞がさまざまな臓器に浸潤(侵入)して障害することもある。治療は抗がん剤を中心とした化学療法と輸血や感染症対策などの支持療法に加え、難治例では骨髄移植や臍帯血移植などの造血幹細胞移植治療も行われる。大きくは急性骨髄性白血病 (AML)、急性リンパ性白血病 (ALL)、慢性骨髄性白血病 (CML)、慢性リンパ性白血病 (CLL) の4つに分けられる。
「血液のがん」ってワードが強烈ですね。
慢性でしたら薬で抑えることが出来るそうです。急性でも、抗がん剤で完治する人もいるそうです。
しかし。
再発する人もおります。骨髄移植する人もいます。適合しなかった方もおります。適合しても、ずっと薬を飲み続けなければなりません。
そして私は、そんなことさえ知りませんでした。
宇野昌磨選手は「自分は無知なので発言する権利がない」と記者に話したそうです。
私は彼のように素直に知らない事は知らないと言えるようになりたいです。今調べても、やはり私はまだ知らない方にいると認識しております。だから、何も言えません。掛ける言葉が見つかりません。
私は池江選手に掛ける言葉が見つかりません。
最初にスマホでこのニュースを知ったとき、上手く脳で処理できませんでした。日本女子競泳のエースである彼女と白血病ってワードがどうやっても結びつかなかったのです。
何故彼女なのでしょうか。あんなに頑張っていたのに。地元オリンピックで金メダルにも届くんじゃないかってこのタイミングで。18歳で。
水泳にあまり興味が無いし、彼女のこともあまり知りません。ただ、CMで幼いころの彼女が放送されてたっけなぁ、なんて思いだしたら、もう涙が止まりませんでした。
このCMです。確認のため今見たらまた涙があふれてきて困りました。
3歳から水泳を始めて、頑張って頑張って地元オリンピックで金メダル取るために頑張って。
なんで彼女にこんな不幸が起こるのでしょうか。もう理不尽すぎてたまりません。
「もう一度オリンピックを目指す」という強い思いが、辛く長い治療生活を耐える糧になるかもしれません。
私ごときが彼女に何も出来ませんが、祈っております。神を信じないくせに、私は祈ることしかできません。神はいるのでしょうか。もしいるのなら、こんな残酷で残忍で残念な神様を私は許しません。