鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

少子高齢化に合った国の形にしていくしかない

多くの人が結婚に対してデメリットの部分しかピックアップしないんだもの。

www3.nhk.or.jp

もちろん、

「結婚したくない人や結婚に否定的な人がすごく増えているということではなく、いい人がいれば結婚するという考え方はまだ大多数だと思う。好きなライフスタイルをそれぞれ自由に選んでいいという考え方が広がった結果ではないか」

が正しい分析結果だと思いますが、私の個人的な印象としては、既婚者から聞こえてくる話がほぼすべてデメリットでネガティブで苦痛だからって側面もあると思うんです。

 

経済面からみても、ライフスタイルからみても、損得で考えたら間違いなく独身の方がお得なんです。そりゃそうだ。自分の生活分だけを自分で稼げばいいんだから。

結婚したら、パートナーと、生まれてくる子供を背負って生きていかなければならないんです。男女問わず、一人の方が気が楽です。何も他人の責任まで負うこと無いです。

んで、昔はそれを「恥」だと捉えられていた側面がございます。

「あの人はいい歳して結婚もしないで」

 

今、この「恥の概念」が変化していると思います。

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はじ〔はぢ〕【恥/辱/羞】

 恥じること。自分の欠点・失敗などを恥ずかしく思うこと。「―を忍んでお願いする」
 それによって名誉や面目が損なわれる行為・事柄。「家の―」「生き―」

 

そして、恥とは日本人の行動原理に大きく作用していると私も感じております。

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日本人の行動様式は,恥をかかないとか,恥をかかせるとかいうように「恥」の道徳律が内面化されていて,この行動様式が日本人の文化を特色づけているとする。

 

何が恥ずかしいのか、それが世代間で違ったものになっていると感じております。

そして、それは絶対的に正しいとも思っております。

「最近の若い者は」なる発言は、時代にアジャストできない年寄りの戯言です。

 

なぜ既婚者の中に辛いシンドイ苦しいと呪いの言葉を吐きまくる人が多いのか。それは「結婚しなければ恥」だと思った人達が多いからです。好きで結婚なんかしてないんです。しなければならないと思ってたから選択しただけです。そりゃ愚痴も言いたくなります。

 

では結婚にメリットはないのか?

世界中のあらゆる国で結婚制度を採用し、そして多くの人が子供を産み育てております。デメリットしかなかったら誰も結婚しないし出産しないし育てないって。

子供の存在こそメリットでありポジティブであり幸せなんです。

しかし、これが問題なのですが、子供が出来ないとわからないんですよ。私がそうでした。子供が生まれて初めて実感できましたから。だから、子供のいない人、ましてや結婚していない人にどう説明しても伝わらないんですよ。ましてやこのご時世、結婚や出産に関する質問や問いかけは慎重にならざるを得ません。

 

少子高齢化を国がどうにかしようとするならば、結婚したらメリットが大きいと思わせないといけないのですが、無理です。古代ローマでさえこの問題は解決できませんでした。確か独身税とか独身に罰則を与えた気がします。それでも解決できなかったんだもの。

もう諦めましょう。そして少子高齢化に合った国の形に変えていくしかないと思います。ベビーブームを作れなかった我々団塊ジュニアの罪は重いのです。