鹿沼の隅っちょから

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ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?LV.18 聴猫芝居

毎回書いているけど、作者もあとがきで書いてるけど、まさかここまでシリーズが続く作品になるなんて思いもよりませんでした。

そして、作者がここまでストーリーを練りあがることができるなんて!元々お話の構成が上手いとは思っておりましたが、ここ最近はさらに腕を上げてると感じております。ライトノベルを楽しんでいる私が言うのもおかしいのですが、別ジャンルに手を出してもいいのでは?と考えたぐらい、今回も非常に面白かったです。

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dengekibunko.jp

ネトゲの女キャラに告白→残念、ネカマでした! そんな黒歴史を持つ少年・英騎が、今度はネトゲ内で告白された。でも、どうやら相手は本物の美少女、しかもリアルとネトゲの区別が付いてなくて……!?

最初はネトゲあるあるが楽しめればいいだろうと軽い気持ちで手を出したこのシリーズ。ただのハーレムものだろうと思ったら、ここ最近のラノベの風潮から完全に逆行した代物になっていきました。俺ツエーもないし。異世界でもないし。絵はエロいのにエロいシチュエーションがほとんどなく、むしろ残念な感じが多いし。

だからこそ、私のようなへそ曲がりで40歳過ぎたおっさんでも楽しめるのかもしれません。

 

今回はギルドマスターが急にゲーム内で経済的にトップになることを目指すことになったお話ですが、起承転結、すべてが素晴らしい、構成に感動さえ覚えました。原因も解決方法も結末も、ここまで綺麗にすっきりと収められる作者の力量に感動です。

私の本の読み方の一つに、「どうやってこの物語を構築していったんだろう?」と妄想するってのがあるのですが、この型の場合、練りに練っていくタイプなんだと思います。逆算したり整合性を取ったり最後にエンターテイメント性を出したりと。

ライトノベル少年マンガにはよくあるのですが、行き当たりばったりな作り方の作者もいるんですよ。そしてすげーひねり出しながら物語を結末まで持っていくのですが、そういう作品は読んでて苦しかったりします。でも、そのひねり出した物語が常人の創造を超えるとんでもないものが出てきたりするから面白いんですけどね。ですけど、私はあまり好きではないんです。

ですので、この作者のこの作風が好きなんだと思います。安定した上で、さらに私の想像を超えていく感覚、大好きです。って勝手に妄想してるだけですけどね。

 

18巻目にして既存のキャラクターの魅力を、今までのイメージを壊すことなく、さらに引き出すという難しいことをさらっとやってのけた聴猫芝居さんの、さらなる発展を願わずにはいれらません。別シリーズ、もしくはライトノベルではない別レーベルでの作品を読んでみたいです。

 

ネタバレなしの感想なので非常に難しいのですが、どうしても触れておきたい。

斎藤教諭の進路相談の下りは感動しました。いい先生だなぁ、俺もこういう先生と出会ってたら人生変わっていたのかもな、なんてとっくに人生折り返してるおっさんが思ってしまいました。

こういうの書けるんだから、やっぱり他の作品も読んでみたいんだよなぁ。