鹿沼の隅っちょから

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高橋名人のゲーム35年史 高橋名人

日本のゲーム史を語る上で絶対に避けて通れない人であり、貴重な歴史の証人でもあると思っております。そんな高橋名人の軽い回顧録。あの時代を一緒に生きていた私には非常に面白い本でした。

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名人のハドソン社員時代、とくにキャラバンで全国を従業してた頃のエピソードは、読んでいて胃が痛くなりました。どう考えてもブラック企業です。無茶ぶりです。でもそれをこの人こなしちゃうんですよね。本当に凄い。

基本的に思考も、そこらへんのサラリーマンではなく、子供の事、業界の事、様々なことを考えて行動してるんですよね、なんでこの人ここまで身を費やして仕事してたんだろうか?と不思議で仕方がありません。

そして、この人のこう行動が、今のゲーム業界の礎の一部になってるんだよなぁ、と改めて実感しております。

 

個人的に好きなエピソードの一つとしては「裏技」誕生秘話ですね。

まさかこの言葉自体を高橋名人が絡んでいたとは知りませんでしたし、その元がロードランナーだった事も知りませんでした。

また、隠しキャラも発売後に取り上げて貰えるネタとして仕込んでいた、なんてことも驚きでした、なるほどそういう理由があったのかぁ。

あと「毛利名人」がハドソン採用のバイトだったことも驚きでした。その後なんでファミ通で記事書いてるんだ?と不思議に思ってたのですが、それもスッキリすることが出来ました。

 

あと「きね子」が出てきたのが嬉しかったです。というかこのゲームの存在を知ってる人がどのぐらいいるのだろうか?と考えたとき、高橋名人がこのゲームの名前を発言してくれた意味が非常に大きいと思いました。

この作品の素晴らしさを語る人って全然いないのよねぇ。確かに売れなかったけどさディスクシステムだったし。

キネティックコネクション - Wikipedia

 

バンダイ所属で赤いフチのメガネで活動してた橋本名人が今スクエニの専務になってる事もこの本で知りました。まじか!というか調べたらこの人がプロディーサーしてるゲーム、かなりの数プレイしてるじゃん!知らなかったわぁ。

橋本真司 - Wikipedia

 

知らない人はだだの16連射のおじさんだと思ってるでしょうが、本当に彼の貢献度はゲーム業界においては凄まじいものなんですよ!是非この本を読んで、その一端でも理解して貰えたらと思っております。