対ポーランド戦に関する感想がいろいろ面白いですね。
ワールドカップに出場することが夢だったころから知ってるおっさんの私からすると、こういう議論が起こること自体が嬉しくて仕方がありません。
非難してる人は基本的に「日本が強い」と思ってる人が多いんです。
私のように絶賛してるのは「日本が弱い」って知ってる人が多いんです。
20代の同僚がこの試合を非難したので、聞いてて嬉しくなりました。そうか、この年代だと生まれたころから日本がワールドカップに出場するのが当たり前になってるんだなぁ、って。
私は日本代表が強くなる要素の一つとして実績だと思っておりました。その実績が私の想像以上に稼げているんだなぁ、と実感できました。これは本当に素晴らしい事です。
よく考えたらドーハは20年前だもんね。
そのドーハで、時間稼ぎせずに、終了間際に点を決められて、ワールドカップに行けなかったんです。その時、時間稼ぎせずに攻めてたのは、彼です。
見てる我々の方がやきもきしてまいた。
武田が交代で出場して、前線で走り回ってプレッシャーを与えるだけでいいのに、敵コーナー付近からクロスを上げやがったときは「馬鹿か!」と声を上げました。
でもね、あの当時、日本代表にはそういう概念や思考や選択肢が存在してなかったんです。まだ、プロリーグがなかった、みんなプロの選手じゃなかった、アマチュアで、スポーツマンシップとか教育とか言ってた時代だから。
サッカーのプロリーグが出来て、そういう甘っちょろい思考が消えて、日本はどんどん強くなると思ってました。
実際強くなりましたが、見てる人たちがまだスポーツに対する考え方があまり変わってないようですね。
やはりアメリカ文化の影響が強いのでしょうか。正々堂々と勝負する、ってのが好きなんですかね。
なんにせよ、この件で議論が発生したこと自体が、今後の日本のスポーツ界に良い影響を与えると思います。いまだにアマチュア精神とか高校生らしさとか言ってる人がいるんだもの。