ニンテンドースイッチのゲーム「Dear My Abyss」はテキストタイプアドベンチャーでクトゥルフ神話を元にした物語だけど選択肢が殆どなかったのでほぼ電子小説だったよ!
配信日 2018年2月22日
メーカー レジスタ
ジャンル アドベンチャー
価格 972円
クトゥルフ神話は詳しくないしテキストタイプアドベンチャーはあまり興味を示さなかった私ですが、「レイジングループ」がとんでもなく面白かったので、発表があったときから購入する気でおりました、というか配信日にダウンロードしてました。
最初は寝る前にダラダラプレイしていたのですが、ドキドキもびっくりも緊張も物語の起伏さえないんだもの、ものの数分で睡魔に襲われ1週間経っても全然ストーリーが進みませんでした。
しかも選択肢が出てこない、やっと出てきたらどう考えてもこっちしか選べないよねってものしかないし。
音楽もピアノメインというかピアノの音しか聞こえなかったもので、本当によく眠れました、ってダメじゃん。
文章も、このライターさんの癖なのでしょうか、誰の視点で書かれているのか分からないシーンが多々ありました、読んでいくうちに分かるのですが、単純に書く技術がないのだろうなと感じました。
そのうち盛り上がるのだろう、そのうち急展開が起こるのだろう、そう思ってるままエンディングになってしまいました、なんだこれ。
その後視点を変えたバージョンが始まったのですが、こちらはそこそこ面白かったです、というか下がり切ったハードルをやっと跨げた程度ですが。
このタイトル画、今見てもワクワクします、素晴らしい!
しかしこの色使い、ここしか出てきません!全編通して白と黒と灰色で出来ています。
背景は実写をフォトショで弄ったみたいな感じです。
嫌いじゃないのですが、全編こんな色彩なので地味です。
登場人物は実写ではありません。
この絵のタッチ、私は好きなのですが顔が全く描かれません。
うーん、私はこの絵で推した方が良かったのではないかと思ったり思わなかったり。
文章を読み返す機能やスキップ機能、クイックセーブにロードとそこらへんは素晴らしいです、が、使う機会がほとんどありません、だって選択肢がほとんどないんだもの。
読み返す事も、別にダラダラと物語が進行するし、ミステリー物でもないので伏線もないし、全然必要としません。
機能面だのデザインだの音楽だの、正直関係ないんです。
シナリオが、物語が面白ければいいんです。
そしてこの作品は私にはいまいちでした。
朝戸昴編は、彼女のメンタルが私と似ていたので一気に読み切れたのですが、それでも面白かったのか?と問われると答えにくいです、私は物語としては好きな方なのですが。
人にすすめられるか?と聞かれると、おすすめできません。
クトゥルフ好きの方にもおすすめしません。
しかし、価格は約1,000円ですし、読み物としては、後半の朝戸昴編だけでもその価値はあると、個人的には思っております。
・良い点
スイッチで小説が音楽付きで読める
・悪い点
起伏のない物語
・評価
2/10