知人宅が被災したとのことでしたので、栃木市へ手伝いに行ってきました。
永野川の堤防が決壊して栃木市で被害が出ているとは聞いていたのですが、どのぐらいの規模なのか全く分かっておりませんでした。そもそも今回の台風での被害に対して、佐野市の状況はテレビで見ておりましたが、他の地域はそんなに被害が出てないのだろうと、どこかで思っていたのかもしれません。しかし、途中で「もしかして想像以上に被害が甚大では無いのか?」と思い始めておりました。
向かう途中の川という川が、用水路という用水路が、溢れただろう痕跡が見て取れるんです。道路に泥があったり乾いて砂になってたり。そもそもこんなに川があったことさえ気が付かずに今まで生活していたことを実感したしました。
壬生中付近の川は土手を越えたようです。ここを何回も通過しているのに川の存在を認識しておりませんでした。
ちなみに同じこの川が氾濫し、壬生駅の東側でかなり被害が出てるようです。
栃木街道へ出て知人宅へ向かったのですが、栃木市内のいたるところに冠水しただろう痕跡が見て取れました。栃木市の中心地でも泥があり、こんなところまで来たのか!と驚きました。
市役所も浸水したようですからね。
市役所は巴波川の氾濫によるものかと思われます。
左上の栃木工業高校は永野川の氾濫によるものです。そして、水は南東へ流れていき、下にある富士見町やさらに南にまで被害が広がっておりました。
運転および手伝いをしていたので殆ど画像を撮っておりませんが、数少ない画像を貼っておきます。
濡れた畳。水を吸った畳は尋常ではないぐらい重いです。一人では絶対に持てません。
床上浸水した場合、真っ先にすべきは濡れた畳の処分なのだそうです。何故なら発火するんです。
>ぬれた畳は腐りやすく、発酵して自然発火のおそれがあり再利用できないため
すぐに腐って臭くなり、挙句発酵して煙が上がり始め、最終的に発火するそうです。これは知ってる方が少ないと思います。私も知りませんでした。
臨時の処理場は運動公園の駐車場でした。非常に広かったのですが、物凄い行列が出来ておりました。こればかりは仕方がありません。
かなり細かくゴミの種類が分別されておりました。覚えているだけでも、家電・畳・ソファー類・家具木材・燃えないゴミ・ストーブ・タイヤ・燃えるゴミ・布団、とありました。
ストーブだけ別ジャンルなのは何か意味があるのでしょうか。灯油が入ってるとかかなぁ。
あと良く考えたらタイヤは濡れても使えるじゃん。持ってくる人いるのかなぁ。
ちなみにぬれた畳を剥がしても、下はこんなことになってます。
もう使い物になりません。
フローリングならばなんとか使えます。しかし、泥を掻き出し、雑巾で何度も何度も拭いて、乾かさないといけません。何回拭いても泥が付くんですよ。隙間に泥が入り込んでるんです。
畳を処分しに行く途中で撮りました。
水圧で壁が抜けたり曲がったりしてます。汚れの位置的に1mぐらい水が来たのではないかと思われます。
右下のヤマトファッションビジネス専門学校から永野川までかなり距離があるにも関わらず、1mも水が上がって来たのかと驚きました。
テレビで報道されてなくても、このような被害が出ている場所が数多く存在しているのではないかと思いました。被害の全容が見えてくるのはまだまだ先のようです。
動画を見つけました。
台風19号 冠水 栃木市内の様子