鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

三国志展に行ってきました(出土品編)

三国志時代の壺とか食器とか土器とか見ても面白くない、と思っておりました。

しかしよく考えたら三国志の時代って西暦200年前後なんです。日本では弥生時代ですから古墳作る前の時代です。実はとんでもない大昔なんですよ。

弥生時代で土器作ってる頃、中国ではこんな器がすでにあったんです。

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どんだけ文明進んでたんだよ!と驚きしかありません。

こんなものまで作ってたんだぜ。

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石に書いてある文字の美しいこと美しいこと。これ本当に1800年前なんですかね、信じられません。

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母丘倹の功績を書いた記念碑だそうです。

かんきゅうけん(なぜか変換できない)!三国志末期が地味に好きな私にはその名だけで血沸き肉踊ります。

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石に文字を書けば残るのは分かるのですが、まさか木に書いた文字まで残るとは思いませんでした。ちなみにこれ名刺だそうです。

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1800年前に名刺がすでにあったなんて!

鏡もありました。ここらへんのものが日本に流れてきて神として祀られたのかなぁなんて思ったり。

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壺でもこんな装飾があったり、本当に素晴らしいですね。見えにくいかもしれませんが、壺の横にカニが施されていていい感じっすよね。

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仏像!曹操が認めたから残ってるんですかね。それとも張魯のお陰なんですかね。ニヤニヤしてしまいます。

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曹操の墓が最近見つかったらしいのですが、元々中国では曹操の人気が無かったらまともに調べなかったからじゃないかと思ったり。

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中はこんな感じだそうですが、

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再現されておりました。

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墓の中にあったんだったっけ?急ぎ足で撮って回ってたから忘れてしまいました。

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1800年前とは思えない品々に驚きの連続でした。中国の文明ってやっぱりすげぇわ、と子供みたいな感想しか出てきませんでした。

ちなみにこれ、ローマのアレに見えるのですが、どうなのでしょうか。

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口に手を入れたいけど開いてなかったわ(そもそもお触り禁止

 

三国志展に行ってきました(武器編)

三國志には様々な武器が登場しますが、どんな形でどんな使い方をするのか全く分からないまま吉川英治三国志を読んでおりました。その後も分かったような分からないようなあいまいな感じで今まで生きてきてしまいました。

戟とか矛とかわかります?剣と刀の違いは?弩ってあんな時代に本当にあったの?

 

これが弩です。しかもこれ三国志当時のものだそうです。

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調べたら紀元前6世紀にはもうあったようでして、改めて驚きました。日本はまだ弥生時代とかなのに、中国ではすでに鉄で部品を作ってこの武器を完成させ使用していたかと思うと、改めて文化の進み具合がとんでもなかったんだな、と実感いたしました。

 

これが戟です。

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戟 - Wikipedia

 

これが矛。

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ほぼ槍なんじゃないかと思ったのですが、

矛 - Wikipedia

ちょっと違うようです。

 

これは鉤鑲。三国志の武将が誰か使ってた気がしたのですが、まさか曹丕がこれを習わされてたなんて!俺が思ってる曹丕像が変わりました。

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鉤ジョウ - Wikipedia

あまり有効な武器には思えないのですが、本当に実戦で使われてたんですね。

 

そして私が長年疑問だった蛇矛!

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張飛はこれを棒の先端に付けたものを振り回していたのか!とやっとビジュアル化することが出来ました。って俺が思ってたのと形が違う!

蛇矛 - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e6/Snakelance.jpg/1024px-Snakelance.jpg

このWikiの画像みたいなものが蛇矛だと思っておりました。

ってあれ?この蛇矛、見たことあるな、どこでだっけ?と思ったら、

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展示してあったわ!殆どデザインが一緒なんだけどなんでなんだろう?元ネタがあるのかな?ゲームかなぁ。

https://i.ytimg.com/vi/Z7zibqRfywk/maxresdefault.jpg

ゲームだった。

 

ちなみにマキビシ(なぜか変換できない)も展示されておりました。

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定軍山!その単語を見ただけで血沸き肉踊ってしまいます。

撤菱って忍者のイメージがあったのですが、すでに三国志時代に存在していたんですね、驚きです。

 

圧巻だったのが、戦闘時によくある「空を覆いつくす無数の矢」を表現した部屋でした。もうなんかすげぇっす。

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こんな大量の矢を蛇矛を振り回して叩き落しながら突っ込んでくる張飛を想像してしまいました。ああ張飛かっこいいよ張飛(ただし北方謙三バージョン

 

様々な武器を見てイメージが飛躍的にしやすくなりました。これでまた小説で三国志を読んだらさらに私の脳内イメージに躍動感が増すことになるでしょう。


三国志展に行ってきました(武将編)

開館時間30分前に到着し待っていたのですが、私の前には軽く見積もっても100人はおり、後ろを振り返ったらとんでもなく長い列が出来ておりました。

これはやばい、と。

いくら撮影OKでも人がうじゃうじゃいたら出来ないし、顔が映ってたら加工がめんどいので、先頭を切ってガンガン撮影して駆け足で切り抜けよう、気になった展示物はその後でじっくり見よう、と作戦を決めました。

それでも前に100人ぐらいいますからね、ちょっと難しいかもなぁ、なんて思っておりました。

 

しかし、いざ開演したら皆さん入り口ではないブースへ行き手続きをしておりました。なんだろう?と思ったら音声ガイドのサービスでした。

吉川晃司で一般層へアピールし、

https://sangokushi2019.exhibit.jp/guide/img/img-01.png

声優でオタク女子を狙う2段構え!

https://sangokushi2019.exhibit.jp/guide/img/collabo-img-01.jpg

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お陰で殆どの人がそちらへ流れ、さらに残りの人達もじっくりと展示物を鑑賞していたため、快適にガンガン撮影できました。ありがとう吉川晃司、ありがとう声優の方々。

かなり早い段階で関羽様の登場!カッコよすぎて悶絶しました。

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「神になった関羽」って題も良いです。何よりこうやって撮影するときにその題が入るように展示してくれているのが素晴らしい!他の展示物もこのような気配りがなされておりました。運営スタッフの優秀さ心配りに感謝です。

 

趙雲は中国ではこんな顔なのか!

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関羽が安定してるのに対して趙雲は容姿がバラバラですよね。私は『天地を喰らう』の趙雲が好きです。(画像は全部拾い物です)

http://ol.tgbus.com/news/UploadFiles_2374/201201/20120107170055343.jpg

https://www.gamecity.ne.jp/smusou8/images/characters/shoku/og_chouun.jpg

http://pbs.twimg.com/media/Ch8ANMUU4AA7QpJ.jpg

http://livedoor.blogimg.jp/gabareki/imgs/5/a/5a91d807.jpg

光栄のゲーム『三國志』から入った私には、横山光輝趙雲は違和感ありまくりでした。それでも格好良いんですけどね。

 

NHKで放送しておりました人形劇の人形も展示されておりました。

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曹操って中国語だと「Cao Cao」なのかと衝撃が走りました。

他の人形も展示されておりましたが、なぜか献帝曹丕が並んでました。

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ああ、まあ二人とも帝だからなぁ、と納得しつつ、

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諸葛亮孟獲もまあ、戦った間柄だからまあいいかと納得したものの、

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曹植一人きりの展示で笑ってしまいました。いやいやなんでお前一人なの?そもそもお前がチョイスされた理由がわかんねぇよ!他のメンバーと比べたら明らかに格落ちしてるじゃん!

と撮影しつつもそんなことを脳内でツッコミながらニヤニヤしてました。

私の中で曹植の株が上がりました。

曹植 - Wikipedia

https://www.gamecity.ne.jp/sangokushi/12/bushoumeikan/img/0107_soushoku_on.jpg

光栄の曹植、イケメンだな。

 

すみません、実は甘寧も一人でおりました。

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こちらに至っては記憶にさえ残っておりませんでした。甘寧、一人で展示されるほどのキャラじゃない気がするけどなぁ、と調べてみたら、

甘寧 - Wikipedia

甘寧が身を寄せると、周瑜呂蒙が連名で推薦した為、孫権は旧臣同様に甘寧を遇する事にした。この際、甘寧は、まず劉表黄祖を討って荊州を押さえ、さらに巴蜀益州)をも攻め、天下に覇を唱えるという「天下二分の計」ともいえる戦略を提言した。

このエピソード知らなかった。

あと呉で一番の剛の者と言えば甘寧なんですね。そういえばそうかも。あ、俺があまり呉陣営が好きではないからあまり知らないだけなのかも。

 

ちなみに私が好きな武将は?と聞かれたら姜維と知ったかぶって答えますが、本当に好きなのは曹操なんです。その曹操の書と言われてるのがこちらです。

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日本ではまだ字が無かった時代に、中国ではすでに文化芸術として存在していたことに驚きます。そしてなにより、これを書いている曹操を想像しただけで胸が熱くなりました。

 

次回は武器編です。

あとこのシリーズ、とんでもない物量になってしまいました。上げるたびに過去のエントリーを貼っておくようにしておきます。